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 聖士會館の空手道は両利きで、左右均等に偏りの無い稽古をします。然し、自由組み手の時は右構えも左構えも行いますが、基本的には実戦を想定して右構えです。

 自然構えとは右足を前、左足を後にした右構えで前後に肩幅、左右に1/2肩幅で右半身(右構え)に成り、少し膝を曲げ、締め、自然に手を上げて牽制する(前手は相手の顔に向ける)。左右の足の体重配分は50%ずつで有る。あくまでも自然で有り、中心力が籠もった構えで有る。攻防する時には更に腰を落として膝を締め中心力を高める。

 聖士會館が右構えを標準として居るのは、
 1.実戦で相手が刃物を持って居る場合(隠し持って居る場合も有ると言う事も考えて)を想定して、相手に対して心臓を遠くに置く。
 2.地球の自転に合わせて、一撃目の攻撃が左回りに成る方が自然で有り、力の伝達無駄が無い。

 構えは、一挙動で攻撃にも受けにも、そして、転身にも中心力を失わ無い自然な構えでなければ成らない。其れ故一撃必殺を狙う事が出来る。其れは、自然構えから右手で溜を作らずに一挙動で攻撃出来、左回りの力の集合で相手に力を伝える事が出来る。南半球では此の反対に成るが、武器を持って居ると言う事を想定した構えは右組み手立ちの自然構えの方が有利で有る。

 武道はスポーツと違い、ルール上のキックボクシング的な乱取りはしない。何故なら、一撃必殺を狙う攻撃をするから連続技が使用し難い。又、破壊力の有る攻撃は連続攻撃が出来無いし、武道は受け(掛け受け)をするので崩されて仕舞い連続攻撃が出来無い。

 逆突き、逆蹴りは腰が入るから交差法では破壊力が有るが、欠点は溜を作ってから攻撃するので、二挙動で有る為に其の技が使える迄には技の攻防が有り時間経過が有る。又、二挙動で有る為速度が遅い。空手道では伝統的な代表的な構えとして、「猫足立ち」と「後屈立ち」が有るが、実際には二挙動の動きに成って仕舞い移動速度に欠ける事と中心力を失って仕舞うので聖士會館では、基本的な稽古では其の立ち方や構えを行うが、自由組み手では行わ無い。

 中心軸と中心力が狂わ無い自然な美しい歩き方をする人は、動作にも心にも隙が出来難い。構えに絶対と言う構えは無いが、自然に歩く延長上で防御し、自然に歩く延長上で受けと攻撃が出来るのが一番自然で有る。
 
無理無く自然に歩くのは自然な生体律動を反映して居る。だから、心身共に安定して居る状態で有る。相手に合わせて自然に身体が反応し手足が出て、防御と攻撃を行える。
 
歩く動作の運足は、左右に肩幅の1/2幅開き、歩幅は肩幅で、少し内側に円を描きながら歩く。前に足を出すのは、力を溜めてから開放する為で有る。踵から着地するのは中心に力を溜める動作で有り、次に身体を前に送る為に軸足と成り力を地面に開放する。此の様に自然な生体律動を奏でて居る。
 
無理・無駄な姿勢は中心軸・中心力を損ない、機敏な動作が出来ず攻撃力を損なう。
 宇宙の秩序に当て嵌めて、メビウスの球の理論を当て嵌めると、気の動きがメビウスの球を描いて居る時は自然体で有り、メビウスの球が二つの球に成って居る時は攻撃体に成る。

 武道の稽古は基本に始まり基本の追求なのだが、究極の構えは心の中に有る

 

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